王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
思ったことをそのまま言うと、先輩はみるみるうちに顔を赤く染めていく。
「だから、詩音先輩の言ったこと…間違ってません」
「っ…はぁ、もう…急に小悪魔になるとか聞いてない…」
「えへへっ、私、小悪魔でしたかっ?」
いつも私より上をいく詩音先輩が、珍しく照れている。
そんな先輩が可愛くて、愛おしくて…。
「午後も頑張りましょう…っ!」
“大好き”の代わりに、そう笑顔で告げて詩音先輩を見上げる。
「…うん、もちろん。絶対誰にも負けないから、見ててね」
詩音先輩も、熱のこもった声でそう答えた。