王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
「芙羽梨がお題で困ったら、必ず僕のところに来て。迷惑だとか思わないし、むしろ来て欲しい。だから、安心して行っておいで」
我が子を送り出すみたいに、最後には頭をぽんと置いて抱きしめてくれて。
その言葉だけで元気が出てきた。
だから、一生懸命自分にできる精一杯をしよう。
決意が固まったところで、1走目の人がピストルの音とともに走り出した。
ルールはいたってシンプル。