王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】

｢頭上げろよ、芙羽梨。俺、そんな顔させたくて告ったわけじゃないよ｣




｢っ…｣




そう言うかずくんの顔が、怖くて見れない。




告白って勇気がいることだとわかってはいるけど、それを断る方もこんなに勇気がいるんだと改めて思い知った。




｢ずっと物心ついた時から、芙羽梨が好きだった。いつだって守るのは、そばにいるのは俺なんだって。でも、そんな気持ちを抱えたまま引っ越して…ずっと、伝えたかった。だから、それを言えただけで十分だ｣





｢…っ、かずくん…｣




やっぱり、かずくんはいつまでもかずくんのままだな…。