王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
えっと…私、ちゃんと断ったんだよね…?
「ぷっ、なんて顔してんだよ。もう告って振られた身としては、こういうのもオープンに言えんの。だからあんまし気にすんな」
「そ、そういうもの…なんだ」
ちょっと照れるけど、何も心配することはないんだよね…?
「ま、会長に誤解されても俺は知ったこっちゃないけど」
「ええっ、それは酷いよ…!?」
「ははっ、頑張れ芙羽梨」
そんな話をしながら階段を上がり、三年生たちの教室へとやってきた。