王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
か、かずくん……?
「そういうことです。ほら、やっぱり近くにいる幼なじみが一番頼りになるってことですよ。センパイ」
詩音先輩を挑発するように言い切ったかずくんは、満足気に私の肩を抱く。
ちょ、ちょっとかずくん…!?さっきからどうしちゃったの…!?
突然のことに驚いたけど、それも長くは続かなかった。
その刹那、ものすごい勢いで私は詩音先輩の方に引き寄せられ、甘い香りに包まれる。