王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
でも…すごく悩んで、彩凛ちゃんにも相談して決めた服。
もう少し…詩音先輩から感想を聞きたい。
「…ちょっと自信なかったんです。詩音先輩の隣に立つのに、ふさわしい格好をしなきゃって。大丈夫、ですか…っ?」
思い切って聞いてみると、詩音先輩は少しだけ間を開けてから口を開いた。
「うん…本当に、すごく可愛いし、似合ってるよ。芙羽梨の優しい雰囲気にピッタリ。僕にふさわしいとかは考えなくてもいいけど…今日のことを考えて選んでくれたんなら、これ以上ないくらいに嬉しいよ。ありがとう」
私が思っていた以上に褒めてくれる詩音先輩。
さっきまでの緊張とか不安が、魔法が解けたみたいに消えていく。