王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
こんなことは生まれた初めてで、自分でも驚くくらい。
「っ…好き、なんです。待たせて、ごめんなさい…っ…」
詩音先輩が、一瞬息を呑む音が聞こえた後すぐに抱きしめられた。
今までで一番強くて優しくて…詩音先輩の心臓が脈打っているのがわかる。
「っそんなことない…全然、待ってないよ。それに、芙羽梨に待たされるなら本望だ」
顔は見えないけど、心做しか詩音先輩の声が震えてる。
「僕も、芙羽梨のことが好きだよ。世界で一番、愛してる」
「っ…ぅ…わた、しも…愛してますっ…」