王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】

しかも今、「芙羽梨さん」って…どうしよう、なんかいつも以上に照れくさい…。




「声だけ聞いていたけれど、外見も中身もすごく素敵な子じゃない。芙羽梨、いい子を捕まえたわね」




ニヤニヤとからかうみたいに言うお母さんに、「もうっ」と口を尖らせる。




「い、いいから上がってもらおうよ…っ!お父さんもいるんでしょ?」




いたたまれなくなってそう促すと、「それがね…」と困った顔をするお母さん。




「急に会社に呼び出されて、行っちゃったのよ。お父さんがいないとどうにもならないらしくてね…詩音くん、ちょっと待っててもらえるかしら?」

< 307 / 438 >

この作品をシェア

pagetop