王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
「そ、そんな…いい子だなんて、本当にそんなんじゃないんです…」
小さい頃から「芙羽梨ちゃんは大人しくていい子だねぇ」なんて近所の人達に言われてきたけれど、ただ人見知りが酷かっただけ。
お母さんは優しいし、お父さんも私に甘いけど…ちょっと甘やかされすぎた気がする。
「本当だよ…っと、もしかして、ここが芙羽梨の部屋?」
階段を上がりきると、『Huwar’s room』と書かれたドアを見つけた先輩は立ち止まった。
「そ、うです…あの、汚かったらすみません…」