王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】

王子様の宣言


「初めまして。香月詩音と申します。今日はお忙しい中、お時間をとっていただきありがとうございます」



「…君が芙羽梨の彼氏の詩音くんか」



「はい。大変僭越ながら、お付き合いをさせていただいております」



…く、空気がピリピリしてる気がするのは私だけ…なのかな。



仕事から帰ってきたお父さんと、ニコニコしてるお母さん、私と詩音先輩が対面中だ。



お母さんに話していた時よりも丁寧な言葉遣いと声の真剣さが、より詩音先輩の真面目さを感じさせる。



お父さんも、いつになく表情が硬い。

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