王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
「…悪かったね、変なことを聞いてしまって。でも、聞けてよかった。芙羽梨のことをよろしく頼む」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
お父さんが差し出した手を握る詩音先輩。
さっきまでのピリピリした空気が嘘みたいに溶けていく。
「でも、私は芙羽梨を溺愛しすぎて少々甘やかしてしまった節がある…。ただ、本当にいい子なんだ。優しくて可愛くて…自慢の娘だ。しっかり守ってくれ」
「ぅ、お父さん恥ずかしいよ…」
「でも本当のことだろう?芙羽梨は世界一可愛いからな。褒めても褒めても、褒めたりないくらいだよ」