王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】

「だが、節度あるお付き合いというものを忘れないように。詩音くんは高校を卒業したとしても、芙羽梨はまだ高校生。わかってるね?」



「はい。承知しています」



あ、そっか…詩音先輩は3年生でだから、卒業を控えてるんだ。



「卒業」という言葉を聞いて、詩音先輩が年上だということを改めて実感させられる。



「…さ、固い話は終わりにしよう。夕食は食べていくだろう?」



1人でしんみりしていると、お父さんが少し声を上げてそう言った。



「えっと…お邪魔してもいいんですか?」

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