王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
まだ口を開けないお父さんの代わりに、お母さんが微笑みながら手を振った。
「お任せ下さい。一生守ります。また来させていただきますので、よろしくお願いします」
キラキラした王子様スマイルを炸裂させた詩音先輩を見て、私たちは赤面してしまった。
あまりにもカッコよすぎるその姿が、夜だというのに眩しくて直視できない。
「じゃあ芙羽梨、また明日」
「は…はいっ…!」
そうして詩音先輩は帰っていった。
「…芙羽梨、詩音くんはとてもいい子だね。お父さん、寂しくなるな」