王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】

「も、もしもし…?」



『ごめん、かけるつもりはなかったんだけど…どうしても芙羽梨の声が聞きたくて。おかしいよね、さっきまで話してたばかりなのに』



「っ…!!」



やっぱりこの声が大好き。



畏まって、いつもより大人びた詩音先輩もかっこいいけど…。



こうやって私を呼ぶ優しい声。



心が落ち着いて、自然と笑顔になれるの。



「…も…です…っ」



『ん…?』



「私も…先輩に会いたくなっちゃいました…っ」



『っ…もう、勘弁して。そんなこと言われたら、さらいに行きたくなる』

< 344 / 438 >

この作品をシェア

pagetop