王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
詩音先輩は声にならない声を上げて、それにまた私も胸が鳴った。
っ…さらいに、来て欲しい。
そんなワガママ言ったら、きっと困らせちゃう。
でも、詩音先輩になら連れ去られても構わないって…。
そう思うんですよ?
『…でも、声が聞けてよかった。余計眠れなくなりそうだけど、明日芙羽梨を独り占めすればいいもんね?』
「ひ…っ、独り占めって…」
『ははっ、半分冗談だから安心して?』
「う…先輩のいじわる」
って…あれ、半分ってことは…半分本気だったのかな?