王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
受験勉強もすごく頑張っていたの。
だから、精一杯応援するって決めた。
さらに、来週は卒業式もある。
これまで避けていたことが次々とやってくるのは、仕方の無いこと。
みんながみんな通る道だと、そう思い込んだ。
卒業式が来たら、また色々と忙しくなってしまう。
出かけるなら、今日しかない。
…ということになり。
「し、詩音先輩お待たせしました…っ!」
どこで見てもカッコイイ詩音先輩のもとに駆け寄り、ペコッと頭を下げる。
「ううん、全然大丈夫……じゃないかも…」