王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
1番の本音はそこなんだ。
「今日はどこに行くんですか?」
「まだ秘密。その方がワクワクするでしょ?」
「ふふっ、はい」
今日は詩音先輩の車はなく、電車やバスなどの公共交通機関を使う。
あまりしてこなかったデートをしたいとのことで、こうなった。
「…でも、やっぱ車用意しておけばよかったな。こんなに可愛い芙羽梨を人の目に晒すの、かなり危険」
ふてくされたような顔をする先輩も、もう見慣れてるのに。
「っ、せ、先輩こそかっこいいですよ…?私だって、あんまり見て欲しくないです」