王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
今までは私を他の人に見せたくないとか言っていたとしても、嬉しいだけで私も同じ気持ちになることは無かった。
カッコよくて素敵な詩音先輩は、むしろ色んな人に見てもらうべき人だと。
…でも、ようやく私も理解できた気がする。
カッコよくて素敵な人だからこそ、私だけが見ていたいし、そばにいて欲しい。
詩音先輩のことをどんどん好きになっていく度、欲張りになっていく。
前の私が知ったら、どんな顔するかな?
びっくりして、腰を抜かしちゃいそう。
ひとりで勝手にそんなことを考えていたら、急に電車が揺れた。