王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
番外編
王子様の家 芙羽梨 side
「ここって………日本、ですよね…??」
「うん、そうだね。日本だと思うよ?」
「………ですよね」
目の前にそびえ立つのはお城……ではなく、大きな大きなお家。
自分の家のサイズと比べても、何倍大きいのかよく分からない。
今日は詩音先輩のお家に遊びに来ているのですが……。
「本当にここに住んでるんですか…?」
「うん。僕の家だからね」
…やっぱり詩音先輩とは、住む世界が違うのかもしれません。
この前私の家に詩音先輩が来たとき、何気なく
「詩音先輩のお家って広そうですよね…」
なんて言ってみた。