王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】

詩音先輩が何を言っているのかわからず首を傾げる。



いきなり抱きしめられてびっくりしているから、余計頭が回らない。



どういうこと…だろう…?



詩音先輩の言葉を待っていると、やっと口を開いてくれた。



「…そのままの意味だよ。今日の芙羽梨の服がいつもと違って、すごく大人っぽかったからびっくりしたんだ。言いたかったけど言い出したら止まらなくなりそうだし、こうやって抱きしめたくなっちゃうから」



「…っ!」



そう、だったんだ…。



「じゃあ、おかしくないですか…?」

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