王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
芙羽梨 side
「…よし、こんなもんかな。これで家の中は全て回ったよ」
「ひ、広かったですね…」
あれから私たちは詩音先輩の部屋を出た。
あのまま2人きりの密室にいたら、今度こそどうなってしまうかわからないと伝えられ。
まだ見せてもらっていない部屋がたくさんあったから、色々見せてもらうことにした。
正直、さっきの詩音先輩とのキスが頭から離れられなくて、何度も思い出しては恥ずかしくなる…。
でも、これからはああいうことにも慣れていかなくちゃだよね。
詩音先輩も言ってくれた。
ゆっくりでいいと。