美術室のユーレイ



告るの?私、告るの?


美斗くんに?


告るときってなんて言うの?



「好きです」って?




ええぇぇえ!無理ぃぃぃぃ!!



1人で勝手に妄想の世界に入っていると、アカリが突然耳打ちをしてきた。


「彼は舞空のこと意識しているかもしれないぞ?」



…トドメを刺された。


顔全体に熱が集まる。



「もうこんなことで赤くなっちゃうなんて舞空はピュアだなー」


そう言って私の腕をつついている。



「美斗くんが…私を…?」


「そうさ。だって悪霊に襲われた時も助けてくれたんでしょ?嫌いな人だったらまず助けないさ」


自信たっぷりにそう言った。



そう、かな。


そういうもん、なの、かな。


数百歳様の言うことならなんか…そんなような気もしてきた…かも?

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