美術室のユーレイ
花の悪霊
「ウオオォォォォウ!!」
なにかの叫び声が聞こえた。
「なに!?」
「…悪霊」
「え?」
「悪霊が来たのさ。この気はたぶんそうだ」
「気を感じられるの!?」
「同じユーレイ同士だからわかるのかも」
そう言うと空がだんだんと紫色に染まり始めていた。
本当だ…悪霊がきてる…。
今回は…どんな?
そう思っていると地面が揺れだした。
「なに?地震?」
「いや、違う。くるよ…」
「え!?」
揺れがだんだんと激しくなっていく。
「伏せて!!」
アカリが私の上に覆いかぶさったと同時に、悪霊は姿を現した。