美術室のユーレイ




朦朧とする意識の中、グルグルする頭の中で突然、微かに映像が流れた。



それは








キャップを被っている…小さな男の子。


強い風が吹いて男の子が被っていたキャップが飛ばされて…。


そのキャップを取ろうと手を伸ばす男の子…そして…___。








嫌…だめ…行かないで…。


私の前からいなくならないで…!





私の中の奥の奥に封じ込めていたなにかが溢れ、黒くなり広がる。




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