美術室のユーレイ







「触らないで!」



私は彼をキッと睨む。



「舞空…どうしたんだよ」



彼はわけがわからないという表情をしながら、私に近づこうとしている。




「来ないで!!」



私は拒絶する。



美斗くんの動きが止まる。
















だめだ…泣きそう。



でも泣くのはもっとだめ。






ちゃんと…言わなきゃ…!






私は涙をグッと堪えて彼の目を見て言った。



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