美術室のユーレイ
「ちょっと、舞空ちゃん?大丈夫?」
私が物思いにふけっていると、結杏が心配そうに聞いてくる。
「…なにが?」
「その顔!この世の終わりみたいな顔してるよ?」
「あー…そうなのかもね」
「もおおお!どうしちゃったのよ!」
結杏が私の肩を持ち、揺さぶってくる。
頭がグワングワンと揺れる。
「どう?起きた?」
「いや…もとから起きてるけど」
「そうじゃなくてぇ!」
結杏が「いつもの舞空ちゃんじゃない!」と頭を抱えている。