美術室のユーレイ
「舞空。なんでそんなに屋上行きたくないの?さっきもそうだったけど、なんかきょうの舞空変だよ?」
もうこの際変でもなんでもいい。
自分でもそれはよくわかっている。
でもどうにかして阻止しないと…
…叶多くん、死んじゃうんだよ…!
「わ、私はきょうは屋上に行きたくない気分なの」
カチッ。
4回目の針が動く。
もう、あとがない。
次を動かしたら…私達は…。
お願い。叶多くん、わかって…。
私は願うように見つめる。