美術室のユーレイ




数分間ゆらゆらと進み、やがて動きを止めた場所は…


「ここって…」


そこは体育館の裏にある門だった。


「ここから入れるの?」


白い玉に尋ねてみると「そうだよ」と言うように小さく動いた。


私は恐る恐る門に手を伸ばし、開けてみると…


カチャ



白い玉の言う通り門が開いた。


「やった、開いた」


なんだ、裏口のセキュリティはガバガバじゃん。


これでヤツに鍵を返してもらえる!



にしてもこんな所に門なんてあったかな…。


私は校内に1歩足を踏み入れた。





その時だった。


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