美術室のユーレイ





「スケッチブック!!」



私がいつも使っているスケッチブックが入っていた。


それも1番大きいサイズ。


思わず笑みがこぼれる。


「やったー!ありがとう!」


嬉しくて、私はもらったスケッチブックを上に掲げくるくると回る。


「大袈裟だなー」


そう言う叶多くんも嬉しそう。




「にしてもどうしたの?急にプレゼントだなんて」


私は回るのをやめ、叶多くんを見つめる。


叶多くんの頬がほんの少しだけ赤く染っている。


あ、これは照れている表情だ。



「舞空が絵を描いているのを見ていると、なんかいつも使っているスケッチブックじゃ小さくて描きずらそうにしているなと思って。だから、舞空がのびのびと絵を描けるように俺からのプレゼント。ただの気まぐれ」


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