美術室のユーレイ
男は白い玉を器用に手で操っている。
「コイツニ キミヲ アンナイシテ モラッタノサ」
白い玉を指さし男はクククと不気味に笑っている。
その目は殺意で光っていた。
後悔の波が押し寄せてきた。
う…うそでしょ…。
その白い玉って…
学校に入れるように誘導してくれてたんじゃなくて…そのいかにも怪しい男のところに誘導していたってこと…?
私…なにされるの…?
いや…嫌。
警戒してたのに。
この世のものではないとわかっていたのに。
信じなければよかった!