美術室のユーレイ
「サァ…ヤッテシマエ!!」
男がそう言うとさっきの白い玉が分裂し、私の腕に足に腰に絡みついてきた。
「い、嫌!なんなのこれ!放して!」
振り払おうとしても縛られていて動けない。
その間に男はジリジリと近づいてきている。
「嫌…嫌…」
恐怖が最高潮に達し、涙が出てきた。
全身が震え、寒気がする。
「チョウド ウエテタンダ ニンゲンニ」
男は裂けた口から長いベロを出した。
わ、私を食べる気…!?
そ、そんな…やめて…。