美術室のユーレイ
シャキーン
「グアアアアアアア!!」
鋭い音と共に上がる悲鳴。
目を開けるとそこには……
「川村くん…?」
青いマントに身を包み、長い剣を持った、数時間前に部室で会った、川村くんがいた。
どうしてここに…。
「オノレ…ジャマシヨッテ…」
剣で切られた男は川村くんに襲いかかってきた。
「フッ…」
川村くんはそれを器用に交わし、また剣で男を切った。
「ヌアアアアアアアアアア!!」
男は悲鳴を上げ、倒れたかと思うとまた起き上がった。
でもさっきよりは格段と弱々しくなっている。
「…しつこいね」
川村くんはそう言うと男に手のひらを向けた。
その手から男に向かって青い光線が放たれた。
男は無様にその光線をくらった。
「グアアアアアアアアアア!!キサマ…オボエトケヨ…」
光線はたちまち強くなり、やがて男は消えた。