美術室のユーレイ
「あーもう!食わねぇならしまうぞ」
なかなか食べない私に痺れを切らしたのか、チョコを包もうとしている。
「まってまって!食べる!食べるから!」
「はい」
また私の口の前にやってくる青いチョコ。
私は覚悟し、目を閉じ、パクっと食べた。
…。
……。
「…味しない」
「うん、味はしないよ」
「えっチョコなのに?」
「チョコはチョコでも此岸と彼岸を結ぶ用のチョコだからね。まぁ見た目だけってやつかな」
…それならそうと言ってほしかった。
色的にてっきり不味いものかと。