美術室のユーレイ



「食べた?」


「食べた」


「じゃあ、はい」


美斗くんが手を差し出してきた。


「…触っていいの?」


「いいよ」


私は恐る恐る差し出された手を握る。



「っ!握れた!」


「だろ?これでもう舞空は此岸と彼岸との境の人間」



なんか、不思議だな…。


そう言われてもそんなによくわかってないけど。


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