美術室のユーレイ
美斗くんは握れるようになった私の手を両手で包み込むように握った。
突然のことで驚き、少しドキドキしてしまう。
でも私の気持ちとは反対に美斗くんの目つきは真剣だった。
「今度からは極力1人では行動しないこと。また悪霊とかに狙われるかもしれないから。わかった?」
「わかった!」
きっと心配してくれているんだ。
心配させないように言う通りにしなくちゃね。
「あと、精神的に弱くなっているときも狙われやすいから、嫌なこととかあったらすぐ言えよ?」
「そうなんだ、了解!」