美術室のユーレイ
もしかして…笑ってる?
「お前、やっぱおもしろい」
そう言ってお腹を抑えている。
やっぱり笑っていたみたい。
「そんな心配な顔しなくてもちゃんと覚えてるよ」
「え…じゃあさっきの顔は演技だったの!?」
「そう、上手いっしょ」
そう言って無駄に誇っている。
コノヤロ…不安にさせやがって!
私は拳を作ってみるも「殴ったら教えないから」と言われたので悔しみながらもしぶしぶ手を下ろした。