美術室のユーレイ



もしかして…笑ってる?


「お前、やっぱおもしろい」


そう言ってお腹を抑えている。


やっぱり笑っていたみたい。


「そんな心配な顔しなくてもちゃんと覚えてるよ」


「え…じゃあさっきの顔は演技だったの!?」


「そう、上手いっしょ」


そう言って無駄に誇っている。


コノヤロ…不安にさせやがって!



私は拳を作ってみるも「殴ったら教えないから」と言われたので悔しみながらもしぶしぶ手を下ろした。
< 48 / 267 >

この作品をシェア

pagetop