美術室のユーレイ



「こ、これまで多大なるご無礼を…」


「は?ちょ、舞空?やめてくれる?」


私が頭を下げると美斗くんは慌てた。


「いいっていいって、そんな。気にしてないよ?俺」


「頼むから頭上げて」とこのままだと余計に美斗くんが困ると思ったので頭を上げた。


美斗くんは優しく笑っていた。



「他の子だったら は? って思うようなことでも、舞空なら許せるから」



そう言うと私の頭の上に手を置き、ポンポンとしてくれた。


美斗くんにそうされると、すごく安心する。


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