美術室のユーレイ
美斗くんと並んで歩く。
「そういえばさっきの続きはなんだったの?」
「さっきの?」
「そう、さっきの『此岸のものに姿を見せる権利を与える。その代わり…』の続き」
「あー…」
美斗くんはその質問にあんまりいい顔はしなかった。
なんかこれデジャブ。
やっぱりあんまり深く聞かない方がいいのかな…。
「言いたくないなら…別に…」
「いや、話し出したのは俺だしな。言うよ」
美斗くんは足を止めた。
私も美斗くんの隣で足を止める。