美術室のユーレイ




そんな顔を見ても私は止まらなかった。


「ごめんってなに!?意味わかんない!」


私がそう言うと美斗くんはまた「ごめん」と呟いた。


「もういいよ!美斗くんなんて知らない!!」


「舞空!まって!」


止める美斗くんを無視し、私は走って部室を出ていった。


行くあてもなく校内を走り回った。


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