美術室のユーレイ
女の子
ガシャーン
パリーン
「な、なに!?」
なにかが倒れる音と共に、私の後ろの窓ガラスが割れ、破片が床に散らばった。
「ひっ…!」
ここは滅多に人が通ることのない旧校舎。
こんな物音が鳴るなんてありえない。
ガタガタと震えながら目だけをキョロキョロさせる。
「だ、だれかいるの…?」
そんな私の問いに答えるように
ケラケラケラケラ
笑い声が聞こえてきた。
それも1人じゃない。
ケラケラケラケラケラケラケラケラ
ケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラ
2人…3人…4人…。
いや…それ以上の数。
「嫌!なんなのこれ!」
耐えられなくなり目を閉じた。
耳を両手で塞ぐ。
塞いでも聞こえる笑い声。
「嫌!やめて!」
私がそう叫ぶと笑い声は止んだ。