美術室のユーレイ
ケラケラケラケラ。
女の子に会う前と同じ笑い声が聞こえてきた。
「ま、まただ…」
私は耳を塞ぐ。
最初は1人だったのが…
ケラケラケラケラ
ケラケラケラケラケラケラケラケラ
ケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラ
数十人…いや、数百人規模の声だった。
さっきとは比べ物にならない。
いろいろな笑い声がこだましている。
「嫌!やめて!」
もはや耳を塞ぐことも無駄。
聞きたくなくても聞こえてくる。
頭がおかしくなりそうだ。
「ドウダ、クルシメ。フハハハハハ」
悪霊は自信たっぷりに笑っている。