もう一度だけ、キミに逢いたい。
『…真梨絵は好奇心旺盛だよね』
『…うん。みんな個性が強すぎて、全員集まるといつもこんな感じだよね』
『でも、わたしはこの時間好きだよ?ほら、二人とも早く行くよ!』
…………………………
「……り…り…ゆり」
「…んっ…んぅ……あ、あれ……?い、いおりくん……?」
「…ん、俺。おはよう、ゆり」
おはようって…
わたしは眠たい目を擦ってキョロキョロと辺りを見回す。
ここ…いつもの空き教室だ。
あ、そっか……わたしがあのまま伊織くんの腕の中で寝ちゃったのか。
…っは!
「伊織くん、ごめん…!わたしのせいで勉強出来なかったよね…!?」
申し訳なさすぎる、わたしの不注意だったばっかりに…