もう一度だけ、キミに逢いたい。
心の中で先生に嫌味を吐きながら、一人重たい体を引きずって保健室へと向かう。
…っはあ……嘘でしょっ……
なんでこんなっ……
今更ながら、身体全体と心が悲鳴をあげているのが分かる。
今まで気付く余裕がなかっただけで、学校だからってすごく無理してたのかな…
でも、よくよく考えてみれば、こうなることは予測がついたはずなのにっ……
わたしは、伊織くんに心を許し、更には“依存”しかけていた。
その伊織くんに、一度は心を許してしまった相手に、理由は分からないけれど、一方的に避けられている。
それがわたしにとってどんなにダメージが大きいか……
今だってギリギリ正気を保っているくらいっ……
ガラッ
「……っ失礼、します…っ。具合が悪い…ので、休ませてくれません、か……っ」