もう一度だけ、キミに逢いたい。
わたしはベッドに横になる。
「あ、あの……っ」
「ん?どうかした?」
「わたしの体調の悪さは、精神的なもの、なのでっ……。あまり、気にしないでください……っ」
うっ……頭痛い……
「…精神的?もしかしてあなた……一年の鈴木 友梨乃さん?」
何か心当たりがあるような顔の先生。
なんで……わたしの名前を知ってるのっ……
「…っそう、ですけど……どうしてわたしの名前をっ……?」
「ああ……私、理事長からあなたの家の事情聞いてるのよ。それで、あなたは昔色々あって、精神状態があまり良くないとも。あ、もちろん細かいことは知らないから安心してよ?」
……理事長がわたしのことを勝手に話したってこと…?
なんでっ……わたしの家の事情は、誰にも言わない約束なのにっ……