もう一度だけ、キミに逢いたい。

でも、私がそれに関してどうこう言う必要はないだろう。


目の前の彼女は、とても聡明で賢そうだから、通信制の高校に通うとか、選択肢が思い浮かばなかったのではなく、普通の高校に妹が通うことになったのにもそれなりの事情があるはずだ。




『……分かりました。妹さんの名前をもう一度教えてもらえますか?』


『鈴木 友梨乃です。友達の友に梨に乃で、鈴木は普通の鈴木です』


『…あとは…お姉様の連絡先とかは…』


『あ…えーっと、これです。これ私の携帯です。何かあったら電話して下さい。もし、繋がらなかったら、留守電を残して下されば大丈夫です。一応定期的に連絡が入ってるかチェックしているので…』


『分かりました』


『本当にありがとうございます…!突然押しかけてお願いばかりなのに、引き受けて下さって、もうなんて言っていいか…』

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