もう一度だけ、キミに逢いたい。

さっきまで険しかった表情は、安堵の表情に変わり、何度も私に頭を下げる彼女。


その様子から、とても妹想いなことが伝わってくる。


そんな彼女が微笑ましくて私も自然と頬が緩む。


『いえいえ、こちらこそ。妹さんは今日からここの生徒ですもの。こちらが出来ることでしたら力になりますので』


その後も何度もお礼を言って彼女は帰っていった。




…………………………




……そんなことがっ。


わたしは、先生から初めて聞く話に、少し動揺していた。


先生にそんなこと言ったなんて…


わたし、聞いてないよ、光ちゃんっ……


光ちゃんの気持ちは嬉しいけど、これじゃあまた光ちゃんを心配させちゃうね…


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