もう一度だけ、キミに逢いたい。
「…ぅぅ……グスッ……うぇぇぇ……」
「……話してくれてありがとう。ゆりちゃんは一人でよく頑張ったよ。わたしの方こそゆりちゃんがそこまで思い詰めてるなんて思わなかったから、おあいこじゃないかな?」
わたしを優しく包み込みながらそう言う光ちゃん。
「…そんなことないよ……っ。光ちゃんはいつもわたしの変化に気付いてくれてたよ…」
現に、伊織くんに告白された日だって、何かあったことにすぐ気付いてくれたもの。
今思えば、あの日がきっと全ての始まりだったのだろうけど、あの日のわたしは今のわたしに比べれば大分落ち着いていた。
だから、その些細なわたしの変化を見抜いた光ちゃんはやっぱりすごいと思う。