もう一度だけ、キミに逢いたい。

わたしはもちろん、聞いてて誰もいい思いしないんだから。


わたしって思ったより校内で注目集めてるんだ…




ああ、もうっ…!


これじゃどこに行くにも目立つじゃん…


どうしてこうなるかな…


何か面倒なことにならなければいいんだけど…




わたしはこの時、嫌な予感がしていた。


もちろん、何も根拠はないけど、わたしは負の感情や出来事には人一倍敏感だからね…




そして、わたしのその予感は間違っていなかったとこの後すぐに知ることになる…




それは、わたしが下駄箱を開けて上履きを取ろうとした時だった。


「いっ……」


右手の人差し指に鈍い痛みが走って、慌てて左手で指を抑える。


うわ、血が少し出ちゃってる…

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