もう一度だけ、キミに逢いたい。
『あの子なんか生きてても誰も喜ばないよね』
『ほんと。家族と一緒に死ねば良かったのに』
……っ!!
ドクンッドクンッ……
嫌な記憶が頭の中でフラッシュバックする。
やばい……っ。
瞬時にそう思ったわたしは、紙切れのやまを無造作にバックに押し込んで、保健室へと駆け込んだ。
「ちょっと、もう少し丁寧に開けてくだ…って、鈴木さん…!?どうしたの……!?」
「先生、ごめんねっ……。ちょっとだけでいいから休ませて……っ」
……無理だった。
嫌な記憶がフラッシュバックして冷静でいられるほどわたしは強くない。
その分、保健の先生は事情を知っているから、本当の自分を偽らなくていい。
この前みたいに、他の生徒がいないとは限らないのに、今のわたしにはそんなこと考える余裕なんてなかった。