もう一度だけ、キミに逢いたい。
「…いいわよ。一番奥のベッドを使っていいから」
「ありがとうございます……っ。あ、そうだ、先生、今日は光ちゃんを呼ばないでくださいっ……。お願いしますっ……」
「えっ、でもあなた、見るからに顔が真っ青よ…!大丈夫なの…?」
……っそんなこと、先生に言われなくても分かってる。
ただ、あの紙のことでいちいち光ちゃんを呼び出すことはできないし、もういい加減決着をつけなきゃ……っ。
そうじゃないと、伊織くんともずっと距離のを置いた状態のままだっ…
「……大丈夫、です。光ちゃんとも色々話し合ってるし、今度こそ自分でケリをつけたいんですっ…。本当にダメな時は光ちゃんを呼ぶので……っ」
「……分かったわ」
先生はあまり納得していない感じの表情だったけど、最後は渋々首を縦に振ってくれた。